こばやし方南町歯科かわら版 第1…
中等度に進行した歯周病は、どの様な状態ですか?
中等度に進行した歯周病とは、どのようなものでしょうか?
歯周病は、歯肉炎と歯周炎に分けられます。 進行状態により、一般的に軽症、中等度、重症に分けられます。
お口の検査をして、歯肉の発赤や腫れ、歯の動揺度、歯肉からの出血や排膿の状態、歯垢(バイオフィルム)や歯石の付着状態、歯周ポケットの深さ、強く力の加わる歯(外傷性咬合と言います)の有無が診査されます。
さらに歯のエックス写真を撮影して、歯を支えている歯槽骨の状態(骨破壊や吸収の程度=歯を支えている骨の量など)が判定されます。 この診査の結果により、歯周病の進行程度が判定されます。
中等度の歯周病は、歯垢(バイオフィルム)や歯石の付着がみられ、歯肉の発赤や腫れ、歯肉からの出血や排膿があり、中等度の歯の動揺がみられます。歯周ポケットの深さは6〜8㎜で、ポケットの内側の上皮は、壊死状態(部分的に組織が死んだ状態のこと)を示しています。
エックス線写真では、歯周辺縁部の骨破壊と吸収(アタッチメントロスと言います)がみられます。
中等度に進行した歯周病は、どの様にして治すのですか?
中等度の歯周病の治療
まず行うことは、歯の表面や歯周ポケット内の歯垢(バイオフィルム)
や歯石を徹底的に除去します①②。 次に、歯根表面の病的な歯質を除去 するために歯根面の掻爬と滑沢化を 行います(③スケーリング・ルートプレーニングといいます)。
さらに、歯周外科手術を行うことがあります。
(以下は、次号に続きます。)