こばやし方南町歯科かわら版 第1…
妊娠中に歯科治療を受けるときの注意点は; 薬物の服用 ?
薬物を服用する時、母体と同時に胎児への影響を考えねばなりません。 お母さんに投与された薬物は、胎盤を通して胎児に影響を与えることがあります。
この場合、妊娠週数により薬物の影響が異なります。
2週から12週の間は催奇作用によって形態異常を起こすことがあります。この期間に薬物を服用することは極力避けるべきです。
妊娠末期には、薬物は、胎児に移行して組織内に残留、蓄積して出生後異常な症状を発現することがあります。ほとんどの薬物は、胎盤を容易に通過します。服用した薬物は、必ず母乳中に出現し、服用した全量の1%前後が出現します。
○乳児に移行したペニシリンは、後に過敏症の危険性を増加させます。
○クロラムフェニコールは、生後数週間の乳児に対して骨髄障害を起こす危険性があります。
○テトラサイクリンの連用は、乳児の永久歯に着色やエナメル質形成不全を生じます。
多くの薬物は、妊婦さんに対する使用の安全性が確立されておりません。服用するときには、医師、歯科医師や薬剤師と慎重に相談しましょう。