こばやし方南町歯科かわら版 第1…

こばやし方南町歯科かわら版 第18号

シリーズ(4)口腔疾患と全身…

顎関節症ーをご存知ですか?

○今回は、顎関節症を取り上げます。

顎関節症とは、顎関節部(耳の孔の前方部)の痛みや、開閉口時の雑音、咀嚼筋(下あごを動かす筋肉)の痛み、口が開きづらいなどを主な症状とする 「顎口腔系の機能障害症候群」の総称とされています。

したがって、顎関節症といっても、その病態や発症原因は、様々です。日本顎関節学会は、顎関節症の症型分類を示しているので紹介します。

症型分類(日本顎関節学会,2001)

  顎関節症Ⅰ型 (咀嚼筋障害): 咀嚼筋障害を主徴候 としたもの

  顎関節症Ⅱ型 (関節包・靭帯障害): 関節円板後部組織,関節包,靭帯の慢性外傷性病変を主徴候としたもの

  顎関節症Ⅲ型 (関節円板障害): 関節円板の異常を主徴候としたもの

   a.復位を伴うもの(正常な位置にもどるもの)

   b.復位を伴わないもの(正常な位置にもどらない)

  顎関節症Ⅳ型 (変形性関節症): 退行性病変を主徴候 としたもの

  顎関節症Ⅴ型 (Ⅰ〜Ⅳ型に該当しないもの): Ⅰ〜Ⅳ型に分類されないもので、精神神経学的障害や病態が不明なもの

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