こばやし方南町歯科かわら版 第2…

こばやし方南町歯科かわら版 第20号

シリーズ(5)歯の喪失 − 1(…

総義歯はどの様にして作られるのでしょうか?ー印象採得

1.ラバー印象材による印象採得

2.ラバー印象に石膏を注入して石膏模型を作る

 

一生を通じて自分の歯で食べ物を咬み、味わい、食べることを楽しむことができるのはたいへん幸せなことです。

むし歯、歯周疾患、外傷、腫瘍、先天性疾患などで歯をなくした場合には、義歯(入れ歯)を入れなければなりません。

今回のシリーズでは、総義歯(総入れ歯)の製作過程(作り方)について、掲載します。

今回は印象採得、次回は咬合採得です。

 

 形の良い顎堤の場合は:形の良い顎堤とは?

顎堤とは、従来 歯が植立していた歯槽部(歯槽突起部)のことで、歯が喪失すると顎堤または歯槽堤と言います。

 形の良い顎堤は、一般的には凹凸がなく、適度の高さと厚みのある滑らかなU字型(上顎)および V字型(下顎)を示します。

表面の歯肉は、適度の硬さと弾力があり、厚みが均等・均質で、顎堤部は固着性であり、底部から弾力のある可動部に移行します。

1.印象採得 : アルギン酸印象材、ラバー印象材などを用いて口腔の印象を行います。各種の印象材は、それぞれ特徴があり、患者さんの顎堤の状態により使い分けをして1〜3回印象します。

2.石膏模型の調整 : 印象に石膏を流し込んで、診断用の模型と作業用の模型を作ります。この模型を用いて歯科技工が行われます。

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