こばやし方南町歯科かわら版 第2…

こばやし方南町歯科かわら版 第27号

シリーズ(8)歯髄の治療 − 1…

むし歯がひどく、歯がとても痛いとき、なぜ「神経をとる」のですか?

むし歯が進行して、歯髄腔にまで到達したために、歯髄炎を起こして、歯髄の保護処置や薬剤による消炎・鎮痛療法では治らない場合、歯の神経をとって治療します。

今回は、「歯の神経をとる」について説明します。

 

 

1.歯髄炎の発症:むし歯が歯髄腔に達して歯髄炎を生じます。

2.拔髄針の挿入:局所麻酔をして、むし歯で軟化した歯質を削除した後に、棘のついた拔髄針を歯髄腔に挿入します。 

3.歯髄の捻出:拔髄針を回転させて、歯髄を巻き取ります。   

4.根管内の清掃:薬液を歯髄腔に注入し根管内を清掃します。

5.根管の拡大:リーマーで根管の側壁を拡大し清掃します。  

6.繰返し根管内の清掃:繰返し薬液で根管内を清掃します。  

7.根管内の消毒・乾燥:綿栓による消毒と乾燥を行います。   

8.根管治療薬の貼付:根管治療薬を貼付し、咀嚼時の圧に耐えられるセメント類で仮封します。症状が改善されるまでこれを繰り返します。この後に、根管充填処置を行います。 

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