こばやし方南町歯科かわら版 第2…
むし歯がひどく、歯をたくさん削った時は、どう治療するのですか?
むし歯が進行して、歯をたくさん削ったときは、人工的な材料を用いて審美的な回復や咬む力(咬合圧)に耐えるために、歯冠を全部覆う全部被覆冠を製作することがあります。
今回は、「全部被覆冠」について説明します。
1.歯の切削用器具・器材
歯は、大変硬いため、スチールバーやダイヤモンドバーを電気エンジンやエアタービンのハンドピースに付けて、歯を削って型を形成します。
2.歯冠形成
全部被覆冠を作製するため、歯を台形状に削り出します。
3.ラバー印象材による精密印象
全部被覆冠は、大変繊細な形態をしているために、細部まで印象できるラバー印象材を用いて、精密印象を行います。
4.作業用の石膏模型
繊細な全部被覆冠を製作するために、作業用の精密な石膏模型を製作します。この後の作業は、歯科技工士が歯科技工室で行います。
5.全顎的な印象
正確な上下顎の咬み合せを再現するために、全顎的な印象をします。
6.全部被覆冠(ハイブリット冠)
口腔に装着された全部被覆冠です。ハイブリット冠は色彩や型の修復に優れており、強度的にも、歯頚部の適合性も満足できるものです。