こばやし方南町歯科かわら版 第2…

こばやし方南町歯科かわら版 第29号

シリーズ(9)歯冠修復 ー1(…

むし歯がひどく、歯をたくさん削った時は、どう治療するのですか?

むし歯が進行して、歯をたくさん削ったときは、人工的な材料を用いて審美的な回復や咬む力(咬合圧)に耐えるために、歯冠を全部覆う全部被覆冠を製作することがあります。

今回は、「全部被覆冠」について説明します。

1.歯の切削用器具・器材

歯は、大変硬いため、スチールバーやダイヤモンドバーを電気エンジンやエアタービンのハンドピースに付けて、歯を削って型を形成します。

2.歯冠形成

全部被覆冠を作製するため、歯を台形状に削り出します。

3.ラバー印象材による精密印象

全部被覆冠は、大変繊細な形態をしているために、細部まで印象できるラバー印象材を用いて、精密印象を行います。

4.作業用の石膏模型

繊細な全部被覆冠を製作するために、作業用の精密な石膏模型を製作します。この後の作業は、歯科技工士が歯科技工室で行います。

5.全顎的な印象

正確な上下顎の咬み合せを再現するために、全顎的な印象をします。

6.全部被覆冠(ハイブリット冠)

口腔に装着された全部被覆冠です。ハイブリット冠は色彩や型の修復に優れており、強度的にも、歯頚部の適合性も満足できるものです。

一覧に戻る