こばやし方南町歯科かわら版 第3…

こばやし方南町歯科かわら版 第32号

シリーズ(10)むし歯の治療 − …

痛みはありませんが,歯の表面が着色し始めましたが?

  歯科用材料として使用されているコンポジットレジン(プラスチック)は,改良されて,咬合圧・化学反応・物理的刺激に大変強く安定しています。いろいろの色彩や色調のものがあり,審美的にも優れ,深く複雑に歯を削る(窩洞形成)必要はありません。

 

今回は,コンポジットレジンによる治療法(充填) について説明します。

大きく分けると,予防的な充填,永久的な充填,形態修正があります。

 

 1.混合歯列の充填 

混合歯列の乳歯咬合面の充填 は,永久歯と交換するまでの間,正しく咬合や咀嚼をして健康な歯列を保つことです。

乳歯隣接面の充填 は,乳歯冠の幅を正しく保ち,後から生えてくる永久歯との交換がスムーズに行えるスペースを保つことが重要です。

 

2.永久歯咬合面のう蝕

咬合面の小窩裂溝(凹みや溝)は,褐色に着色していますが,軟らかい歯質はありません(C1)。

 

3.永久歯咬合面の充填 

咬合面の小窩裂溝の初期のう蝕(C1)に対しては,予防と形態修正を考えて,コンポジットレジン充填 を行います。

観察がしやすく, 再度,う蝕が発生した場合には,早く対応ができます。

 

4.前歯歯頚部の露出

前歯歯頚部の歯根が露出して,知覚過敏や変色の原因となります。

最初に知覚過敏処置を行います。

 

5.前歯歯頚部の充填 

浅く単純に歯を削る (窩洞形成) のみでよく,コンポジットレジン(プラスチック)充填し,全体の形態修正を行います。

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