こばやし方南町歯科かわら版 第3…
痛みはありませんが,歯の表面が着色し始めましたが?
歯科用材料として使用されているコンポジットレジン(プラスチック)は,改良されて,咬合圧・化学反応・物理的刺激に大変強く安定しています。いろいろの色彩や色調のものがあり,審美的にも優れ,深く複雑に歯を削る(窩洞形成)必要はありません。
今回は,コンポジットレジンによる治療法(充填) について説明します。
大きく分けると,予防的な充填,永久的な充填,形態修正があります。
1.混合歯列の充填
混合歯列の乳歯咬合面の充填 は,永久歯と交換するまでの間,正しく咬合や咀嚼をして健康な歯列を保つことです。
乳歯隣接面の充填 は,乳歯冠の幅を正しく保ち,後から生えてくる永久歯との交換がスムーズに行えるスペースを保つことが重要です。
2.永久歯咬合面のう蝕
咬合面の小窩裂溝(凹みや溝)は,褐色に着色していますが,軟らかい歯質はありません(C1)。
3.永久歯咬合面の充填
咬合面の小窩裂溝の初期のう蝕(C1)に対しては,予防と形態修正を考えて,コンポジットレジン充填 を行います。
観察がしやすく, 再度,う蝕が発生した場合には,早く対応ができます。
4.前歯歯頚部の露出
前歯歯頚部の歯根が露出して,知覚過敏や変色の原因となります。
最初に知覚過敏処置を行います。
5.前歯歯頚部の充填
浅く単純に歯を削る (窩洞形成) のみでよく,コンポジットレジン(プラスチック)充填し,全体の形態修正を行います。