こばやし方南町歯科かわら版 第9…

こばやし方南町歯科かわら版 第9号

シリーズ(3) 歯周病 2(…

バイオフィルムって何?

私たちが歯を失う原因のほとんどは、むし歯と歯周病によるものです。この2つの疾患の原因は同じもので、歯垢、プラーク、またはバイオフィルムなどと呼ばれています。この正体は、歯の表面に付着する細菌の塊です。色は薄茶色でネバネバ、ヌルヌルした感じで、歯を磨かないと1日で歯の表面を覆ってしまいます。

このバイオフィルムの1/1000グラムの中に1億を超える細菌が住み着いており、むし歯と歯周病を起こします。

 

プラークはどうして できるの?

①歯の表面にはペリクルという唾液からの成分である糖タンパク質がすぐに薄い被膜を作ります。

②この被膜にミュータンス菌(むし歯菌)が付きます。

③付いた菌は、食べ物の中のショ糖を使ってグリコカリックスというネバネバした物質を作り、自分たちの周りをテントのように覆いはじめます。グリコカリックスは細菌にとって、とても住みやすい環境です。

④ミュータンス菌は、むし歯を作り、また、この状態が数日続くと、とても凶暴な悪玉の細菌(歯周病菌)たちがこの住みやすい環境を狙って、侵入して増えてきます。

⑤この悪玉菌達からできている成熟したプラークは、歯周病の原因となり、歯肉を腫らし、骨を溶かします。

 

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歯科衛生士が歯面に付着したペリクルやバイオフィルムなどを専門的な知識やテクニックを駆使して機械的な回転器具や研磨用ペーストを用いて定期的に行う歯垢除去のことで、むし歯や歯周病を予防します。

 

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